関心空間の糞袋

関心空間から移行した内容(当時の不完全な記録)

10月12日朝、起きぬけにすごく怖いゆめを見た。

10月12日朝、起きぬけにすごく怖いゆめを見た。

どこか海沿いの知らない(実在しない)町で、親せき一同、自分の知っている、それぞれの時代の友だちにかこまれて、楽しくバカンス?していた。

そこへ突然、テレビからもラジオからも、いやどこからともなく(アナウンスで呼び出されるように)「○○地方で原子力発電の事故がありました。この地方はあと1時間で災害地域に入ります。みなさんドームへ入ってください」と女性の声で放送された。

みんな「放射能がくる!」と半パニックになって、あわてて最小限の貴重品を持って、着のみ着のままで家を飛び出した。あっちでもこっちでも。

ドームというのはたぶん核シェルターのことなのだろう。もちろんそんなものあるわけないので、みんな事故地域とは反対方向の海側へ、船やフェリーの発着場へかけていく。

まごまごしている間にも、「ただいま○○地方を通過しました。この付近へはあと30分で到着します」と例のアナウンス。

ゆめの間、天気は真夏の快晴だった。アナウンスの声だけがひびき渡る。

ばたばたしつつ、おくれて海べりへ行くと、ちょうど祭事を海上でやって(やり続けて)いた。土手にすわりこんでながめている中に、3〜4年会ってないゼミの友だち(あまり好きじゃなかった)が、気のりしない様子で、シャッターを押していた。

1人でうろうろしていたので、よしこいつをつれていこう、助けになってくれるかも、としぶるその友だちをひっぱっていった。もうあきらめ顔で笑いながらついてくる。船はほとんど出はらっていて、それでも祭事はまだ続いている。逃げまどう人々もだいぶ減っている。それだけによけいあせってきた。どこかにクルマでもころがっていないか、そう思って見まわすと、もうすでにそんなことをしている連中がいるしまつ。ガソリンスタンドでは、他人のクルマの屋根の上にしがみついているのもいたし、(それは軽自動車だった)そのとなりではどなる老夫婦をクルマから押しのけて、運転席をのっとろうとしている若者2人がいた。「オレたちが運転したほうが早いんだよ」

ゼミの友だちが、あいかわらず笑い顔で、「ははっ、オレなんか寒気がしてきちゃったよ。もう(放射能が)来たのかなあ」などと言いだした。クルマに乗れなかった人が、海べりに沿ってなんとか事故地域から少しでも離れようと、西や東に走って行く。アナウンスの声がまた聞こえてくる。「○○地区はあと○分で危険区域になります」ぼくはあせる。それでも天気はあいかわらず真夏の快晴。鉄道はだれも仕事をしていない。じゃあ電車も来ない。飛行機で東京へ行くか。飛行場で立ち話をしているビジネスマンの3人組。

・・・そこまで具体的に考えだして、やっと起きた。それでも40〜50分くらいは、今にもアナウンスが鳴るんじゃないか、テレビやラジオで(知らないうちに)やっているんじゃないか、あわててラジオをつけて、英語のDJの声にビクッとしてしまった。