(・・・で、どっちが月だろ?)
すっかり遅くなった帰りに、近所のスーパーで夕食を買って袋詰めしようとしたら、台に置いてあった券。
(いや行かない(苦笑)だろうけど・・・)
んっと、それはそれとして。
きょう妻子を引き摺ってイエイエ引き連れて行って来た例の展示、もちろん中は撮影禁止だったのだけれど、スチロールボードに貼って説明なしで立ててあった四つ切写真で、すごく魅力的な一枚があった。
どこかのロビーか、ビジネスホテルの一室か、低く小さいガラステーブルには寸胴で濃い色のボトル、その周りに蓋をしたクローム鍍金の容器と空になっているグラス3個と剥いた包み紙だけ数個のった小皿3枚と吸殻のいいかげん溜まってきた灰皿ひとつ。
そして、やはり低いソファー3脚にそれぞれ腰かけて談笑している中年男性3人。写真は横位置で撮影されていて、向かって左端のストライプシャツと糊の効いた明るい色のパンツの洋装がよく似合う、画面からはみ出しそうなくらいに左手前に仰け反って堪えきれなかった様相で笑っているのは桂米朝!
その反対側の、画面に向かって右端で、細くて長い身体でヒョイと浅く腰かけて、たったいま、とびっきりのトボケて洒落た返答をしたばっかり、な、お茶目な表情で横目で左側に微笑んでいる、若白髪が増えすぎてロマンスグレイになりそうなのに少年っぽい青年にしか見えない雰囲気のやさ男は星新一!!
・・・そして画面の中央、跨ぐように足を広げて、右の人物かテーブルかに身をのり出すようにして例のデカくて太い黒縁メガネで笑顔で話しかけている上半身のコロンとした人物が、そうその小松左京!!!
(ダレが何時に撮ったのかなあ、プリントそのものは日なたに永く放置してあったように退色してて白黒どころかすこし淡いセピアに近づきつつあったくらい状態わるかったけど、)
(欲しかったなぁ、あの写真。・・・・・・と、その時間)