関心空間の糞袋

関心空間から移行した内容(当時の不完全な記録)

ほんの思いつき009

(2010.11.25.に書いています) いやぁ、エエところでしたねぇ、西宮市貝類館。 阪神電鉄西宮駅を降りて、マリナパーク行きの阪神バスに乗って(大人210円小人110円でした)、十数分くらい。(バスが埋め立て地である橋を登って降りて西宮浜?西宮マリナパーク?という埋め立て地?に入っていく時、橋の両側に船やヨットがチラリと見えるのが、海辺に来た!という気分を盛り上げる) バスを「マリナパーク南」で降りたら、すぐそこが「西宮市貝類館」の入り口。何気なく出ているチマキボラをモチーフにした銘版?を見過ごしそうになるくらい、知らなければ博物館とはわからない建物である。 磨りガラス張りの回廊のような通路に入って、すぐ左が館の入口。 自動ドアの向こうに、大きい衝立てのような、中央に大型液晶ディスプレイで貝の色々な種類をCGで流しているのが嵌めこんである、でっかい出迎えにちょっと圧倒される。 その左手で入場料を払おうとすると、支払い(一般200円、小・中学生100円、幼児は無料!・・・くーっ、この物価高の御時世にでっせ!泣ける...)もそこそこに、やたら親切そうな受付の方が差し出す平たいバスケットから、好きな種類の貝の標本をひとつもらってください、と言われる。 数個ずつ産地のラベルを付けて丁寧に袋に詰めてある中から目移りしそうになるが、そこで偶然、昔に家にあってよく眺めていたカラーブックス「日本の貝」で、どうにも不思議で開くたびに見てしまうページのひとつだった、ツノガイがあるのを見つける、しかも産地は(私の父母のルーツのある)鹿児島は(こっちは従兄弟らの親戚の居る)串木野の産、とあるではないか! ・・・もらえてホクホクしていると、うしろの砂浜のような展示の中からも、おひとり10個までお好きなのを選んで拾ってお持ち帰りください、小袋もそこにありますから、とまた勧められる。貝を観に来たくらいですから、そりゃもう海辺に行けば貝殻ひらうのはお約束ですよ俺たちゃ!ってなわけで。乙女ゴコロ全開!な感性を磨き出しつつある愚娘がサクラガイばかり選り抜いて、小学男児ゴコロ全開な愚息がゴツゴツと男らしい貝ばかり選んでいるのをニヤニヤと眺めつつ、配偶者へのカネのかからぬ土産にしよ、となるべく形と色の異なる組み合わせにしよう、と幕の内弁当的なセレクトに勤しむ拙者。 ・・・とかいう具合に、のっけから時間を忘れるもてなしに心を奪われてしまうが。 なんというか、ここの展示の仕方が、なんともセンスが良いのである。 建物はそれこそ四方から日の光を取り入れかのごとく、壁がガラスか摩りガラスと打ちっぱなしのコンクリート。しかし配色は淡いパステルカラーの、ちょっと冷色系のとりあわせで、展示もそういうイメージで統一してあるよう。 ほんとに、北欧雑貨のお店みたいな、涼しげで優しげな感触のインテリアを連想する。 以前の特集から引き続いて置いてあるらしい、二種類の変わり種の万華鏡も非常に面白い。 オウムガイクリオネが水槽に居る。 そうそう、なぜか堀江謙一さんのマーメイド号が、外の水の流してある所に展示?してある。 (近くから出港したから?) パンフレットにもあった、今やっている「世界のカタツムリ展」も面白かった。(ほとんど数ミリしかないのに、物凄くきらびやかな貝殻を纏う種が・・・。なんであんなのを創れるんだろ) ・・・んで、帰りのバスが来るまでに、入って来た磨りガラス張りの回廊をもっと奥へ進んで(マーメイド号をはさんだ隣の建物は公民館だった)抜けてみると、道路を渡った所には具体絵本「もこ もこもこ」元永定正さんのオブジェが、原色とメッキをピカピカさせて夕暮れの街の歩道にあったのでした。 ※2010.11.25.追記 そうそう、バスに乗って駅から街中を走っていると、なにやら「白鹿ならづけ」とかいうのぼりを盛んに立てているお店が見えて、大変に気になったのでした。・・・駅に戻ると、「白鹿クラシックス」への道のりを示してある看板が目に入った、それでしたか!(今度は行きたいな〜) ほんの思いつき009の画像 ほんの思いつき009の画像