関心空間の糞袋

関心空間から移行した内容(当時の不完全な記録)

「リレーつばめ」よー。

(2013.03.01.に、下書き状態のまま、公開しました)

この日はエライ目にあった。

九州は、まだ南から北まで新幹線が縦断していないため、鹿児島を出た「九州新幹線つばめ号」は九州のだいたい半分くらいの所の熊本の新八代駅で停まり、降りたホームの隣に入って来る(!)在来線規格の特急列車「リレー特急つばめ号」に乗り換える。で、それが博多まで運んでくれて、そこでまた関西までの新幹線に、・・・っというルートで帰りの切符を買っていた。

今回の帰省旅行は予約が例年以上にいっぱいらしくて、博多から関西方面までの指定席券がほとんど最後発くらい遅い時刻の列車のしか買えなかったのだが、いざ鹿児島中央駅の改札を通ると「いま博多あたりで大雨のため運行停止、だから熊本には新幹線の中継ぎ用の特急列車もまだ来てないよ」てな張り紙が!

えー、そんなに降ってんのー、ここは小雨くらいだけどなあ。「来てないよ」っつっても博多の新幹線の発車時刻は今日中に関西の自宅に辿り着けるギリギリのやつにしてあるしー。ええいゴチャゴチャユウトッテモアカンヤロ、ということでそのまま乗車、列車は川内あたりで雨脚が強くなったらしく途中少し速度を落としたもののスムーズに走り、新八代駅に到着した。

・・・で。そこからが長かった。待てど暮らせど「リレーつばめ」は来ない。何度もアナウンスはあるのだが、その度に伝えてくれる到着予定時刻が遅くなってゆく。そうこうしているうちに、ホームには鹿児島から乗って来て降りてくる新幹線の客がどんどん増えてゆく。「リレーつばめ」到着側の搭乗口に並ぶ列が意味を成さないくらいな勢いで、ホームが人々々・・・で埋まってゆく。

緻密に書きすぎて続けるのがたいぎくなったので、以下てみじかに。

*結局、2時間くらい?ホームで立ちんぼで待たされた。待つ事そのものは事態がそんなだからしょうがなく納得していたのだが、到着する列車名を表示する電光掲示板にハラがたった、時間が経つとともに列車名の表示も合わせて変わっていく(あたりまえですね)のだが、・・・運行停止で来ない列車名を表示してくれるのだコンニャロメ!←本来なら来ているはずのヤツ、という意味です。あれ、なんとかならんかったんかなぁ。

*結局、寿司詰めの車内で時速30キロ?(どうして解るのか、車内から事情を誰かに携帯電話で説明している人の弁を鵜呑みに)の徐行運転で博多まで。・・・でも途中の様子を見ても、「雨は通り過ぎて、何事も無かったかのような日常が戻って来ました」な、何の変哲も無い風景が続くばかり。や、まあ、だから運転再開されたんだろうけどね。わかってる、わかってるんだけど、待たされた身としては、どうしても納得させてくれる材料、「おおー、こりゃあスゲー雨が降ったんだなあ、これじゃ仕方ないよなあ」な証拠の風景を見たい、全く単なる通りすがりの地元と縁もゆかりも無いいち旅行者の身勝手な、さもしい欲求が止められないのであった。

*結局、時間的に、もちろん当初の予定の便の新幹線には乗れず、それどころか本州へ渡る最終便の新幹線にも乗れず、博多・福岡へ泊まるしかない事態になった。(翌日から出社だったが、車内から職場へ、翌々日になるのを連絡した)

*結局、いや違った、もちろん、博多駅には、そういうハメになった人々が数千人!くらいな単位で降りていったので改札付近は凄いことに。

*結局、JRさん側は「運行停止のメにあった乗客が持っている切符の、使えなかった等級と区間&もう使う気のない等級&区間のぶんの払い戻し」と、「泊まる所が必要になった人への斡旋」という、正に”降って”わいた業務に忙殺されることに。

*結局、我々は遅々として進まない(なにしろ数が膨大でしたから)その処理のために超・長蛇の列を作るハメに。

*JRさん側の説明も決して完璧ではなかった。みどりの窓口に入るように3〜4列縦隊で列を作らされ、少しずつ窓口に入れてもらう。ところがそのうち、ちっとも列が進まなくなった。