関心空間の糞袋

関心空間から移行した内容(当時の不完全な記録)

煎粉餅 と 高麗餅

どちらも鹿児島の素朴な郷土菓子である。

まず煎粉餅(イコモチ)とは、米の粉を炒って砂糖や糖蜜を加えたものを熱湯で練るか蒸すかした餅状のものである。大きさの割りにズッシリと重い。米の独特の臭い(米袋を開けた時や、米の容器の底に残った米屑のそれ)がする。味は薄甘い。食感はモチモチというよりニチャニチャに近い。幅の広い羊羹状の大きさで売られており、切り分けて食べる。一応その表面に粉をまぶしてあるが、切る時は包丁に盛大にくっつく。

で高麗餅(コレモチ)は、やはり米の粉と今度は小豆の漉し餡、それから砂糖を合わせたものを蒸した、軽羹饅頭(かるかんまんじゅう)のアンコ無しバージョン(いやそれって軽羹でエエやないですかw)に似たもの。ただし軽羹よりも少しボロボロとしている。そして、よりズッシリとした重さがある。漉し餡と軽羹を混ぜたような香りと、薄い餡子の味がする。軽羹をギュッと固めたような食感。

子供の頃はサッパリ分からなかったが、オッサンになって噛み締める旨さ(笑)。

知覧茶と、どーぞー。

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