関心空間の糞袋

関心空間から移行した内容(当時の不完全な記録)

とんでいく  風木一人 さく 岡崎 立 え

この絵本は、すげぇぜ!なんと、”リバーシブル”なんだぜ!!

・・・主人公は、鷹(タカ)と雁(ガン)の二羽で、本の左側と右側から、それぞれ別々に話がはじまる。タカは自己記録更新をめざすトレーニング、ガンは置いてけぼりにされた外出先から帰巣するために。

実はこの主人公たちはシルエット(影絵)で描かれていて、まるで折り紙の”だまし船”みたいに、眺める向きによって頭部と尾部が入れ替わって見えるように上手に描写してある。で、それぞれの場面ごとには一羽しか居ないが、セリフが左と右ページに分けて配置してあって、タカの立場とガンの立場と、それぞれ違う視点と性格描写で書いてある(タカはぶっきらぼう、ガンはあまえんぼう、と言葉づかいを変えてあるのが、いかにもそれらしくてニヤリとさせられる)。

かっこいい絵本である!

※ハードカバーで書籍化、してないのかな?検索の際は、タイトルの「とんでいく」ではなく、「こどものとも2000年11月号」で探したほうが見つかりやすいようだ。

図書館で出会って、その後にリサイクルブックフェアで一般寄贈の箱の中に居たのを見つけた!ホクホク)

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