関心空間の糞袋

関心空間から移行した内容(当時の不完全な記録)

おもいで

(2013.03.01.に、下書き状態のまま、公開しました)  ・・・この信州旅行は、実は学生時代の部の先輩の墓参りを兼ねたものだったのですが、若くして事故で亡くなられたこの先輩の葬儀に私は出席しないでいて、墓参も一度も行ったことがなかったのでした。もう十年以上もまえのことです、仕事中に土砂が崩れて埋まってしまい、助け出されるまで時間がかかったそうで、病室で脳死状態で何日か過ごされたあと、家族の方々が相談して生命維持装置をはずした、と人づてに聞きました。亡くなられるまで、年に1~2度くらい、先輩から私の当時の職場に電話がかかってくることがありました。当時の私はカメラ店に勤務していたので、カメラ好き写真好きの先輩らしく話題は勿論カメラのことがほとんどで、なおかつ電話以外でもそうでしたが話が長くなる人で、その時の職場には1台しかない電話だったので私が上司に睨まれたり、ということもありました。出会ったのは入学して、いやもしかしてキャンパスよりも入学して最初の1年足らずは学生寮に居たので、そこの先輩として会ったのが最初だったかもしれません。挨拶に部屋へ行き、ある戦国武将が先輩の研究テーマだったので延々とお話を聞かされ、話の切りどころがわからずに困惑したものでした。先輩は特撮映画マニアでもあり、部室の連絡ノートにはよくゴジラのイラストが描いてあったり、また世間のゴシップや芸能人のネタ噂話も大好きで、そうそう流行歌も真っ先に聴いている方でした。話し方は、初対面や付き合いの薄い相手には年齢を問わずに丁寧な”ですます調”が混ざった喋り方をされる人で、服装は夏でも襟付きのシャツ、でも半袖で何故か暖色系のトロピカルな柄と長いズボン、